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おなじことをなんどでも書く

♪:砂の城

 

 

 

 

 

この街に来て1年が経った。あっという間の1年だ、本来なら丸1年のその日にブログを書きたかったけれどここ最近の気持ちの低迷が今までと少し違うような気がしてだめだった。仕事をしている最中はいい。著しく家計が逼迫しているわけでもなく、地元の親もまあまだ息災で、好きな上司がたまに連絡をくれて、友達と集まって遊ぶ予定も旅行の予定もあり、今の部署の他の社員もいい人でパートさんもみんな頑張ってくれる。全員仲良くとまではいかなくても表面上は上手くやってくれてるし、わたしも多分そんな下手なことはしていない…はず。涼しくなって陽が翳るとぐっと冷えるこの街の空気を吸い込むとああ、すごく楽だ、今が一番幸せだとしみじみ思う。割と本気で。なのに家路につくともうダメだ。わけのわからない渦に落ちるように気持ちが沈んでいく。繰り返される角部屋のクソみたいな騒音がそういう気分にさせるのかも知れないし、いつもの季節性のやつで尚且つこの先の凍るような寒さを憂いているのかも知れないし、なんとなく片付かないキッチンや玄関先、雑然とした引き出しやクローゼットの中がそういう気持ちにさせるのかも知れない。新しく出来た推しに対する自意識が鬱陶しいお荷物になっているのかも知れない。そしてそのどれもが当たっていてなんとなく間違ってもいるような気がする。夜に散歩に出かける頻度が増えた。もう2〜3日にいっぺんくらい、休みの前の日は川まで下ってから上っていって大きな公園をぐーるぐる。飽きちゃうよ、良くないよ。たまに行くからリフレッシュになるんじゃねえのと思いながら、でも家にいたくなくて、何かをしてないと落ち着かない逸るような気持ちになってしまう。だから音楽を聴きながらひたすら歩く。部屋に戻りたくないなと思いながら。何がわたしをそうさせるんだろうね。複合的な理由なんだろう。だから原因を取り除くことも出来ない。ただこの気持ちが落ち着く日が来るのを待って毎日毎日なんとか過ごして行く。

死ぬまで?そうかもね。

 

えー、既にピアスが5個開いていたのですが右耳に2つピアスが増えました。全部ロブ。軟骨はちょっとさすがにあれかなと勇気が出ずで。インダストリアルとかすごいかわいいなって思うけど。てかもうほんとめちゃめちゃ痛くて草ァ!めちゃめちゃ腫れてて草ァ!6mmでほんのり余裕あるくらいの耳が8mmシャフトでジャストっていうかこれ以上腫れるとやばくないかみたいな感じに腫れてます。しょうがないよねアッパーロブだもの、軟骨近いんだもの、頼むから無事安定してほしいです。痛すぎてもう一度は開けられないのでぇ…ロブなんて全然痛みないよなんてネットの意見もありますけどわたしは多分痛い方の人なんだろうなあ。ピアッサーで開けたときも今回ニードルで開けたときも普通に痛かったもん。個人差激しいよねえ。なんでこの期に及んでピアスなんか開けちゃうんでしょ。なんでだろうねえ。5個でも充分なのにね。まあ単純に鏡を見たときに耳元のシルバーが光を反射すると非常に気分が良いというそれだけの理由なんだけど、なんだろ、今回はちょっとストレスっていうのがあったかも知れない。自傷に近いものが。耳に風穴開けて痛みを感じてスッキリしたいっていう。だから開けた後に大丈夫かなってちょっと不安に思った。上司からなにか言われたらどうしよう排除されたらどうしようなんて、初めて一気に開けたときはオラー!やってやったぜ!かわいー!みたいな嬉しい気持ちしかなかったのに。予想以上だった痛みも相俟って変に急かされるような気持ちになってもうこれ閉じたほうがいいのかななんて、だったら開けんなよ最初っからって話なんだけどさ。

わたしにはわたしの人生しかない。仲の良い友達が結婚したり土地買ったり家建てたり子供育てたりしてる間にわたしは特に役に立つわけでもない仕事をして相変わらずキモいオタクのまま推しの尻を追いかけて何の変哲もないご飯を作り食べて厨二病めいたピアスの開け方をしていたとしても。それはどうしたって別の人間だからしょうがない。ショッピングモールですれ違った女の子がみんな可愛くても。わたしはわたしでしかないんだからもうしょうがないじゃん。好きでショートカットにして仕事中男に間違われてるわけじゃねんだよ、似合わねえんだよ持って生まれたものがとか思ったって、ね、あ、ちょっと待ってね。ちょっと冷静になってきた。いやなんかどんどん卑屈になっていくな。良くないな。

 

「わたしにはわたしの人生が“ある”」って言え、しかないとか言うな。

 

相談を受けていた後輩ちゃんの就職が決まった。嬉しかった。だから今日お祝いにささやかだけどプレゼントを買ったし、11月に辞めちゃうバイトの子にもプレゼントを買ってさ。どっちの子も大学の後輩だから。それに行ってみたいと思っていたパン屋さんにだってやっと行った。行けたじゃん、なんか無駄にちょっと緊張したけど。3つ買って3つ全部食べたけどどれも美味しかったじゃん、ポイントカード作っちゃったしまた行こうよ。それに40分筋トレして40分歩いたでしょ。目的地だった百均の、売り場の鏡に映った自分の耳にバチバチに開いてるピアスを見て開けて良かったなって思ったでしょ。大丈夫、耳に穴くらい開けられるんだよ。わたしは。いいじゃんピアスたくさん開いてるの。真っ黒な服着て、耳が出るような髪型して、7個ピアス開いてて。サイコーじゃん、いかしてんよ。他人と比べたところで優劣を決めるのは自分で、それで優れてるかもと思って安心を得たところで他人を見下してるだけの自分に気付いてまたがっかりするんだろうが。お前の劣等感は他人を貶める。いい加減にやめろ。

 

「理想の自分」なんてね、最初からいないの。小さい頃から自分以外の誰かになりたかったから。可愛いあの子に、華奢なあの子に、あの人に好かれてるあの子に。わたしの夢は一生叶わないんだよ。

でもその自分に向けたヘイトの裏にどうしようもない傲慢さがある。どうしても叩きのめせない自意識がある。その汚い自尊心がわたしを生かしている。他人にはなれない、わたしに備わっている歪な自己愛。自覚あるよ、わたしはわたしのことを全部分かってるもんね?

あーあ。褒められたい。そうじゃないなら死にたい。あはは。