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おなじことをなんどでも書く

♪:今日も雨

 

 

 

 

気付いたら7〜8年程お世話になっている美容師さんは小さい頃から美容師になりたかったらしい。中学生の娘さんも小さい頃から飼育員になると決めていると聞いた。わたしはあまり自己実現に興味が持てなかった人間なのでなりたいものややりたいことなど何もなかった。好きなことを仕事にする、やりたいことを見つけるという神話は根強くある。その美容師さんに「やりたいことが見つからなくても生活を成り立たせるために仕事をして趣味を充実させたり余暇で好きなことをすれば良い」と言われて、その言葉があちら側の人から淀みなく出たことにどこか安堵した。仕事への誇りもなく、専門性もなければ充実感もなく日々の大部分を浪費して終わっていると思っている。自分では生活のためと割り切っているつもりだけど他人からそう言われたのは初めてでほっとした。

 

まあかと言って余暇を充実させるような趣味も最早これと言って思い当たらないけれども。何度か申し込んでいるチケットは落選が続いていて思った、余暇で趣味の癖して見たいものも見れないんじゃまるで意味ねえなって。前のように休みを取れさえすれば捩じ込めた予定といったものではなくなって目が覚めそうになる。もう若い頃みたいに深く長くは眠れない。別にそれはそれでいいのかな。のめり込まなくて済んで結果オーライかも知れない。好きだと思えば思うほど乖離していく。それでもこの期に及んで好きなものを作りたくないと繰り返すのはいざってときに未練を残さないためだ。どっちでもいい、どうだっていい。やっぱりわたしが生きていることで何かプラスになることって特にないしね。