気が狂ったように食い気を失ったように寝る日々を繰り返している。自分のために料理をする気になれない。掃除も片付けもゴミ捨ても洗い物もおざなり。物を減らした甲斐があって昔のように足の踏み場もないほどには荒れないけれど、玄関先にレシートが落ちていたりとか机の上にペットボトルのビル群が出来ていたりとか、その程度は悲しいかな普通にある。スマホの画面の中に広がる狭くて広い世界に頭の中を浸して身体の感覚を放り投げた対価が頭痛。嫌でも蘇る四肢。保冷剤をハンカチに包んで額に乗せながら、ほんとにくだらないなと思う。
8月も20日を過ぎたんだってさ。いつの間に？あと1ヶ月もすればこっちに来て1年になる。そして厳しい冬が来る。温暖地育ちのわたしには厳しい冬が。だけどそれを楽しみにもしている、心置きなく耽けることが出来るから。一人で生きていくには人生は長すぎて、物理の時間こそ短くても生温い海の中漂っている思考にはあまりにも。ずっと暇潰しを探してる。
怒りと苛立ちの感情の比重が上がっていっているのを自覚している。こうして老害が出来上がるんだなあと実感している。気をつけないとなと思う。でもどうやったら穏やかで優しい気持ちでいられるのかは全然分からないし、なんとなくだけどわたしには成し得ないことのような気がするから、頭痛薬を飲んで寝る。
