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おなじことをなんどでも書く

♪:翼を下さい

 

 

 

 

 

就活中の学生バイトの子に相談に乗ってほしいと言われた。この部署に配属になった時点でもしかしたらそういうのがあるかも知れないとはなんとなく思っていたし、わたしも期待されたら応えたいというか人生の先輩(笑)として後輩のために何かできるなら嬉しいと思ってOKしたけれど、実際問題全くもって誇れるような経歴ではなく、事実留年したし在学中に就活なんてしていなかったことを思い出し同級生グループラインにてけすたと送る始末である。人生を1㍉たりともガチっていないので流れ流れるままにここまで来てしまった。命を燃やすような恋はあったけれど相手はインディーズバンドだったし、ファンを卒業してしまった今はドポップのアイドルをウォッチしながらテキトーに働きテキトーに落ち込みテキトーに飲み食いして生きているだけだ。オタク崩れの独居女性。人選、大丈夫か?確かに同じ大学同じ学部ではあるが絶対に参考にしないほうがいい人間だろうよと思いつつ、まあ10上の人間と膝を突き合わせて話す機会なんて自分が大学生の頃にはなかったし話をするだけで楽になることもあればねと、そういうちっさいとこだけでも少しは役に立てればいいなと夢想している。

10年、卒業して10年だって。生きるのは随分楽になり(というよりもナメ腐り)、身を焼いた炎も鎮火して誰と触れ合うこともなく漫然と過ごしてきただけだけど、そういう身で言えることがあるとすれば、どうか思い詰めないでほしい、ただそれだけだ。特に就活なんて多分いくらでも傷つけられる。だけど自分で自分を追い込んで苦しんで泣くようなことだけはやめてあげてほしい。いいんだよ自己愛で。どうせそれに飲まれることだって出来やしないんだ。立ち上がらなくても転けたまま起き上がれなくてもいつかツケを払うときは来る。嫌でもね。うまい飯を食え。肉とチョコを食え。それくらい、言えるのは。

外見に恵まれバイタリティに溢れ自己実現に懸ける、そういう人間は目立つし、美しい。でも人ってさ、人のことなんて案外見てないし。美しかろうが醜かろうが生きようが死のうがせいぜい半径20mだ。だから大丈夫だよ。今はきっと目の前のことだけが全てで絶望的になっちゃうかもだけど、なんとか生活をやり続ければ多分10年後に分かるよ。

 

なんて、こんなくせえことを面と向かっては言えませんのでね。こういう語っちゃうところが人選ミスなんだと思うよ。