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ほぼ月記

♪:hallelujah

 

 

 

 

楽しいこともあるけど三十路になっても深夜に膝抱えてヴィジュアル系の音楽聴いとるで、10年前のわしよ。

 

幼い頃から短調の曲が好きで、小学生の頃習ってたピアノの発表会に出るときも先生に勧められたやわらかい曲を断った。高校の頃にはヴィジュアル系に出会ったせいで尚更掘るように暗い曲ばかり聴いていたような気がする。別に病んでたとか精神的に不安定だったわけではなく(それもある時期ではあったが)単純に属性としてそちら側だっただけだろう。そういう性質なだけだ。死にたいと繰り返した暗い歌詞への共感は自分の中に柱を立て、孤独を少しだけ癒やしてくれた。明るいものに触れて素敵だなと思ってもわたしの中に光が入れば入るほど不思議と孤独感は増す。後ろ向きで野暮ったい暗さが恋しくなり今も夜な夜なオエオエ言ってるような曲ばかり聴いてしまう。何度も書いてるけど。

愛しても愛しても何にも意味がない。なんて幸福なんでしょう。そしてこんなにも哀れなことがあるでしょうか。

明るいものはわたしが手をのばさなければならないけれど、暗いものはわたしに手をさしのべてくれる。

あー、生きづれえ。違う、こんなこと書きたかったんじゃねえ、わたしは今「もしかして辿り着いたかも、ここが答えかも」って思えたアイドルくんの話をしたかった。でもやっぱ難しいね。良いなあ素敵だなあ格好良いなあ可愛いなあ好きだなあ幸せだなあと思えば思うほど身を守るようにこちら側に引き寄せられる。防衛本能だよね。歌の中で何度でも死んで別れて妬んで折れて終わって恨んで朽ちて砕けて千切って殺して泣いて叫んで、そうしてなんとか生きられる、そういう泥濘と混沌がわたしを作っているから。キミにそういう人間の愛を向けるの、ちょっと申し訳無いかな。そういう自意識なのも含めてね。まあでもどうせ嫌でも愛してしまうんだろう、情熱はどこかへ消えても愛情は消えてくれないね。