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おなじことをなんどでも書く

♪:カメレオン

 

 

 

 

急に寒くなった日、分かりやすく体が省エネモードに入った。メンタルはローで一定、運動神経が鈍る、言ってみれば眠くなる。数年間生活のリソースを全てダイエットに注いだ経験を経てやっと体の存在を認識し感覚を獲得した気がする。ある一定のkg数を下回ると明らかに体が軽くなったり気温が下がると普段より確かに食欲が増えたりする。夕方に来ていた震えも少しずつ解消出来てきた。面白いもんだね。でも死にたくなる気持ちだけは防げない。身体の感覚は得られても精神の調整はまだ出来ないらしい。

 

わたしの今までの遍歴を見るとガチオタ盲目期間は全て7年で終了しているんだが、それと人生40年計画とを鑑みるにマジで今回が生涯最後の推しになる可能性が充分にあることに仕事中に気付いて笑ってしまった。わたしの最後の男になってくれますか?いや言い方が気持ち悪い上に重すぎる。蠍座のオタク。昨夜PVを漁っていてフルで見たいなと突発的に注文したシングルが早速届いたので帰ってからすぐに見た。散歩に行く間も1曲リピートしていた。職場から歩いて帰ってきたことと寒すぎたことで散歩自体はすぐに切り上げてしまったけど、家に着いた後も結局ずっとその映像を見てた。音楽性が合わねえ〜なんて半笑いで言ってたけど、そのカップリング曲は珍しくスマッシュヒットだった。そして音楽性が合わなくてむしろ幸運だったんじゃないかと思い始めた。曲調も歌詞も好みだった曲に出会った破壊力が凄すぎた。駄目だこれは、駄目だ、もう抜け出せないところまで来てるんじゃないかって。

あんなにもう何かを好きになりたくないと思ってたのにね。cali≠gariと桜井青への恋慕(と書いて信仰心と読む)は何とか殺し切ったけど、恋心の火種までは消せず、燻ったところに雷が落ちてもう一度燃え上がろうとしている気がしてならない。失敗した。恋心から息の根を止めとかなければいけなかった。

助けてほしくない。ひとりで立てるようになりたくてずっと生きてる。本当は人に甘えたいし頼りたいし助けてほしいし救ってほしいしひとりじゃ生きられないよって泣き叫びたい、でもそれが許されてはいけないと自分に科している。科しているのだ。これは罰。欠陥品のわたしへの。ちゃんと出来なかったわたしへの。だからもう何かに頼りたくないし心の支えも必要無い。淋しいときに縋りたくない。しんどいときに寄りかかりたくない。ひとたび心を寄せてしまえばそれを失ったときのダメージが計り知れないから。何度も経験したその度に実感する、わたしは独りだって。何にもならないなって。気力を全て奪う虚無感と無力感、あれが苦しくて悲しくて耐え難いから嫌だってずっと言ってるのにどうしてまだ何かを好きになろうとしてんの?馬鹿だから?馬鹿だからだろうね。馬鹿だもんね。

死にたくなる。辞めたくなる。降りたくなる。この後の展開が予想出来て反吐が出る。それでも今言葉を尽くしてキミを好きだと言いたい。伝えたいとは1mmも思わないのにどこが好きかを全部詳細に言語化して肯定したい。何を?自分をだよ。何かを好きでいるときはいい。自分の卑屈さから目を逸らせる。麻薬みたいなものだ。宛てもなく投げる紙飛行機みたいにずっとずっと好きだって言い続けていれば少しだけ浮上して幸せを得られたような気分になれるでしょう。

好きでいることを許されたい。その気持ちがずっとある。一方通行ばっかで疲れたね。願っても祈っても永遠なんて無いって言うけど、わたしの取るに足らない生活は何故か一向に終わる気配がない。なんでだよ。どっちかは叶えろよ。

 

笑った顔が好きだ、似てるって言われてもっと好きになった。目尻が下がるところとニャンちゅう線が出るところが可愛くてたまらない。歌声が雷が落ちたくらいに好みドンピシャドストライクだった。もっと早く知りたかったけど一生出会わないことを考えたらきっとこのタイミングで良かったんだろう。歌とダンス両方上手いところも楽器が出来るところも料理するところもすごく素敵だなって思う。更に作詞作曲出来るとか最高でしかない。真面目さ几帳面さがバラエティで裏目に出てるとこも不憫で微笑ましくなってしまう。右耳のインダストリアル、左右逆だけど真似していいかな。背がそんなに高くないのに指が長くて手が綺麗。オーバーサイズが似合うの羨ましい。密度の高い睫毛が優しかった友達を思い出させてほっとする。髪色髪型がたくさん変わるのが見ていて楽しい。鈴が傾斜の激しい坂を転がり落ちていくような笑い声が心地良い。見えてるところは全部良いなって思える。

今だけなのかな、今だけだとしてもいいよね、好きだと思えることだけはいつだって幸せなことだよ。それを伝えようとすることには必ず暴力性が伴い、言葉を尽くそうとするわたしはいつだってキモいけどね。

 

この文章も後々恥ずかしくなったりするかな。それならむしろその方がいいとさえ思える。一過性のブームで終われるなら幸せな方だ。最悪の結末はもう身を以て知ってる。でもなんだかんだきっと大丈夫なんじゃないかな。君たちは商品、私は消費者。どこまでもね。その線引きを見誤らない限りは必ずブレーキがかかり続ける。そして青さんを超える人間なんてこの世にはいない。だから大丈夫、大丈夫って言い聞かせている。いつ壊れるか分からないブレーキと生来の破滅へ向かうアクセルを搭載して走っている。出来るだけ長く穏やかに気楽にキミのこと見続けたい。わたしがどんなに気色の悪い透明人間でもそれだけは許してね。

…ああ、また許されたがってるなあ。